長野県茅野市で夫婦の不妊・妊活の問題解決をお手伝いしている漢方の笠原清心堂です。

現在の日本では不妊治療を行なっている方が増えていますが、妊活がうまくいっていない方は増加傾向にあり、世界と日本の不妊治療を比べると、日本の不妊治療の成功率が低いという事実があります。
日本の不妊治療が上手くいかない原因として、子作りを望む夫婦の年齢が妊娠適齢期を超過していることが挙げられます。つまり、現在の日本の妊活や不妊治療を成功させる上で重要なことは、不妊治療と加齢により老化していく身体のケアを両立することで妊娠の確率を積み上げることなのです。 

1.不妊治療の成功率が低い理由

日本の不妊治療の成功率を下げる大きな要因の一つに、不妊治療を行う年齢が高いことが挙げられます。

これは、人の身体に関する問題が大きく、年齢を重ねるごとに妊娠し難い状態や妊娠しても流産してしまうケースが増えてくるという事実が「日本生殖医学会」では提唱されています。

不妊治療の成功率が低い理由

日本の晩婚化

日本の不妊治療の成功率が低い背景に、日本人の晩婚化があります。

日本では「子作りは男女が結婚後に行うもの」という印象があり、男性も女性も個々が自立し社会で活躍する現在の日本では、婚期が遅くなってしまい妊活が遅れている現状があります。

不妊治療を始める時期

婚期が遅くなり、自然妊娠で妊活を行うが数年間子宝に恵まれないという方が多く、その場合、ある程度時間が経ってから不妊治療を行う人が増えてきます。

しかし、子供は年齢を重ねるごとに授かり難くなり、不妊治療を始める時期も遅くなることで成功率も低下してしまうのです。

これは、世界の各国と比較しても日本が不妊治療を始める年齢が遅いという統計があり、他の国はもっと若くから不妊治療を行なっているので成功率が高いのです。

食生活の変化

食生活の変化

日本の食文化は、欧米化の影響を受け日々変化しています。

その変化は食べ物の遺伝子レベルまで介入され、日々「より味が良く美味しい物」を求め改良されているのが現代の食となります。

しかし、味ばかりを追求するあまり、食べ物に含まれる栄養価が下がっているという事実があり、食べていても以前よりは栄養が取れていないことが懸念されているのです。

これは、新たな命を生み出す「卵子育成・精子育成・受精・着床・妊娠」においても無関係ではなく、命を生み出すには大きなエネルギーを要することから、現在の食生活が不妊にも関係していると考えられています。

2.加齢による男女の生殖能力

まず、年齢を重ねると男女共に生殖能力が低下してしまいます。

女性であれば女性ホルモン量のピークと妊娠適齢期は一致すると言われており、その年齢は20代後半とされています。
男性に関しては、WHOの見解によると30代で精子の運動率が低下し、40代で数が半減するとも言われています。

加齢による男女の生殖能力

男女の妊娠適齢期と婚期

一般的には、女性の妊娠適齢期は20代半ばから後半までと言われており、男性もWHO(世界保健機構)の見解を見ると30代前後までが望ましいことが分かります。

しかし、内閣府が発表した平成25年度『少子化社会対策白書(旧少子化社会白書)について』によると、日本人の平均初婚年齢は、2011年時点で、夫が30.7歳 妻が29.0歳となっており、現在ではもっと年齢が上がっていることは明白です。

食生活の変化
出典:日本生殖医学会より

性ホルモンの生産量推移と妊娠

なぜ妊娠に適齢期が存在し、おおよその年齢が定められているかというと、男女・雌雄を分ける「性ホルモン」の存在が大きく関与しているからです。

女性ホルモンは生まれた時から増え続け、思春期から急激に増え出し、25歳から30歳前後でピークを迎えます。
そして、ピーク以降は右肩下がりに低下し、40歳を迎える頃には急激に減っていきます。このホルモン量の推移と妊娠確率の曲線は比例してることから、妊娠と性ホルモンが大きく関与していることが分かります。

つまり、女性であれば若く女性ホルモン量が多い期間に妊活を行う方が妊娠の確率は、はるかに高いということなのです。

性ホルモンの生産量推移と妊娠
出典:福岡産婦人科情報館より

3.不妊治療の重要性と問題点

不妊治療を行なっているクリニックに通うメリットは、不妊治療を行う方に妊娠に関する正確で基礎的な知識を教えてくることです。

そして、どこに不妊の原因があるかを検査で明確にあぶり出し、自然妊娠の確率を上げる方法や医療行為で受精させる方法など、確実に受精卵をもたらしてくれるところにあります。

不妊治療の役割

妊娠の知識まず不妊治療を行なってくれるクリニックでは、妊活に関する正しい知識を教えてくれます。自然妊娠に適した性交渉の日程から体外受精などの医療行為、生活の仕方にまで多義に渡って解説してくれて妊活をサポートしてくれます。原因の検査自然妊娠が難しかったり、排卵ができていなかったり、精子に問題があるなど不妊の原因をあらゆる検査で見つけ出してくれます。そして、その問題に対し最前の治療方法(処方箋・外科処置)を駆使して、直面している不妊の問題を改善してくれます。確実な受精問題をあぶり出して、その問題を医療の力で解決し、カップルの妊娠を実現してくれるのが不妊治療なのです。
クリニックは自然妊娠や体外受精など様々な方法で妊娠へ導いてくれますが、日本では年齢による「着床・育成」の問題をクリアする必要が残されています。

着床の問題

体内・体外に関わらず受精卵を作ることは不妊治療を行えば可能性は高いのですが、一番の問題は加齢による「着床率の低さ」と「着床後の流産」なのです。

不妊治療を何年も行っている方が多いのは、実はこの問題を抱えているからで、この問題の解決方法は、お医者様や西洋医学の考えでは「加齢による自然の摂理」として見過ごされている現状があります。
つまり、晩婚化が進んだ現代の日本では、不妊治療だけでは「着床・胎児育成」の集大成である「妊娠」を成し遂げ妊活を成功させることは難しく、その結果が日本の不妊治療の成功率の低さを証明しているのです。

着床の問題
出典:日本生殖医学会より

費用の問題

膨大な費用がかかる不妊治療を繰り返すことは「費用面のプレッシャー」と「妊娠できないプレッシャー」を増やし続けることになり、不妊で悩んでいる夫婦をさらに追い詰め、現在のストレスフルな不妊環境を作ることに繋がってしまうのです。

少しでも費用の圧迫とストレスを減らすためにも、県の補助金を上手に活用し妊活を進めるのも大事なことです。

長野県不妊治療助成金

4.妊活に適した身体を作る

不妊治療を行なって受精卵を授かっても「着床しない」あるいは「着床しても育たない」というのが日本の妊活・不妊治療では、一番解決できていない問題なのです。

なぜ、受精しても育たないかというと、命の源である卵子と精子の状態や受精卵を育成する子宮の環境が最適でないことが挙げられます。つまり、妊活成功の一つの鍵は、雌雄の身体「精子・卵子」のコンディションを整えるということなのです。

健康な身体作りは正しい食事から

健康な身体の基本は、日々の食生活にあります。
現在の日本では、品種改良による食べ物の貧栄養状態の問題もありますが、食文化の欧米化や男女の共働きの増加による外食化も進んでおり、バランスの良い食生活が送れていない人が多いです。

人の身体は、三大栄養素や必須ミネラル・必須アミノ酸・必須脂肪酸など、体内では作れない栄養素を外部から取り入れて身体を作り、日々複雑な生命活動を維持しています。
食の欧米化や外食化によって、これらの必須成分・5大栄養素の不足やバランスが崩れると体内のバランスも崩れることになるため、卵子や精子といった生殖能力にも影響を与えると言われています。

私たちの身体は、私たちの食べたもので作られています

男性の身体で重要なポイント

精子の質男性の精子は、30代半ばから不具合(精子内DNAが損傷)が出るケースがあるとWHOから報告があります。このような精子だと卵子とうまく結合できません。
さらに、精子の状態で重要なのが泳ぐ力です。遺伝情報が適正であっても遊泳力が弱くて卵子と結合できないと妊娠は不可能です。精子の量WHOによると、理想的な精子の量は1ml中に1,500万個以上で、そのうち元気が良く活発なものが40%以上とされています。近年の研究報告によると男性も年々、精子全体のうち元気な精子の割合が低下しており、30代でも基準値に満たない人が増えています。

精子に関して言えば、現在社会では30代から「質・量」共に低下している人の割合が増えており、その原因は食生活から仕事環境まで多義に渡ります。

食生活や生活習慣の乱れを正すことは当然として、まずは精子を守るために「禁煙・締め付けの少ない下着を着用する・膝上のパソコンをやめる」などの対策を行ってください。

女性の身体で重要なポイント

卵子の質卵子の質とは、遺伝情報のことと受精後に元気に細胞分裂ができることを指します。卵子は精子と違い、産れながらに老化していくので、年齢を重ねれば重ねるほど質は低下していきます。卵子が老化すると遺伝情報にも損傷が起きたり、細胞分裂を起こす力も低下しますので、妊活の年齢はとても重要視されるのです。子宮内環境受精に成功したとしても、受精卵を育てる役割を持つ子宮の環境が良くないと、受精卵はすくすくと育つことができません。子宮環境を悪化させる原因の一つに「冷え」がありますが、冷えとは血液の巡りが悪いということです。血流が悪いと子宮への酸素や栄養素の循環も悪くなり、着床・育成に適した子宮環境では無くなってしまいます。

妊娠前に冷えは治しておきたい基礎体温月経が始まってから2週間ほど「低温期」があり、その後、次の月経まで2週間ほど「高温期」が続きます。この低温期と高温期の分かれ目の前後に「排卵」があります。
このように2相にわかれるということは、女性ホルモンが正常に分泌され、きちんと排卵されている証拠です。

基礎体温のパターン一覧

女性に関して言えば、卵子に関する問題「状態・排卵」と、着床に関する「子宮環境」の問題を解決する必要があります。

卵子も子宮環境も元をたどれば日々の食事から作られることですので、まず栄養バランスの取れた正しい食生活は必須になります。そして、改善が足りないところにお薬や漢方薬などを用いてコンディションを整え、妊娠に適した身体を作っていきます。

5.妊娠に適した環境を作る

妊活は、夫婦で行う大切なことです。しかし、男女の「子作り」に対する意識や考え方にズレが見られるケースもあり、その場合は、考え方・意見の違いから大きなストレスがかかってしまいます。精神的に疲れてしまうと妊娠し難しい場合もあるので、妊活中はお互いを思いやり同じ方向に進めるように努力しましょう。

妊娠に適した環境

男女の温度差が妊活に与えるストレス

女性は問題や悩みがあると共感を求める生き物ですが、男性は解決策を見つけ出す生き物です。そのことから、男女の思考にはズレが生じることも多々ありますが、傷つきストレスを感じてしまいやすいのは女性です。

つまり、思考のすれ違いから話し合いができずに、互いに一人ぼっちの状況にさらされやすく、このストレスフルな環境が、妊活「精子・卵子」には大敵となります。

時には奥さんに合わせ共感し、時には旦那さんの解決策を信用するなどして、2人3脚での妊活ができるように夫婦の絆を深める努力も必要です。

夫婦揃って妊娠を望む環境が妊活には理想

妊活に望む夫婦お互いが相手を思いやることでストレスが減り「気持ち的」にも「体内環境的」にも二人の目標である赤ちゃんに近づきます。

そして、2人してズレ無く妊活に望む思いや環境こそが、後に生まれてくる赤ちゃんにとっても理想であることは言うまでもありません。

これは、2018年の春に放送されたテレビドラマ「隣の芝生は青く見える」で、現代の不妊治療の実態や夫婦の私生活がリアルに表現されていました。妊活は可能性の積み重ねですので、身体の事と同時進行で現在の環境の適正化も行いましょう。

6.不妊治療・妊活の成功の確率を上げる方法

晩婚化が進んだ日本の不妊治療の成功率を上げるには、病院での「医療行為」と精子・卵子の質を上げるための「身体作り」を両立することです。

不妊治療・妊活の成功の確率を上げる

病院の役割

身体が抱える物理的な問題を解決し、自然妊娠・体外受精にこだわらずに卵子と精子を受精させてくれるところが病院の役割です。
しかし、病院が精子や卵子の質を上げたり、子宮環境を整えてくれる訳ではありません。

病院

漢方薬局の役割

夫婦の体の状態を日々の食事指導と漢方やサプリメントを用いて、身体の状態を整えていくことが薬局店の役割です。 生活習慣の改善と身体の足りないところを補い、精子の質や卵子の質を改善しつつ、子宮環境を育成に適した状態に整えることで、不妊治療の結晶である受精卵を着床し育成することができるのです。

卵子の成長

不妊治療と身体作りの両立

病院での不妊治療は「受精の確立を上げるもの」で主に受精卵を作る物理処置です。

薬局店での妊活サポートは、身体のコンディションを整え、受精卵となる卵子や精子の質を向上させ、受精後の着床や育成に関わる子宮環境を整えるという身体作りとなります。

この病院での「受精」と薬局での「身体作り」を両立することが妊娠の可能性を高め、あなたの妊活を成功へと近づけてくれるのです。

7.漢方で妊活を支える笠原清心堂にできること

長野の笠原清心堂があなたの妊活でサポートできることは、卵子や精子の質を上げるための身体作りと不妊治療中の心のケアです。不妊治療だけでは子宝に恵まれなかった方も、当店で「身体のコンディションを整えることで妊娠できた」というお客様も多数おられます。

笠原先生

卵子・精子の質の改善

夫婦の「食生活・生活リズム」などの生活週間の指導でベースとなる身体作りの基礎を築き、年齢や体力的に足りないところには、一人一人に合わせた漢方とサプリメントを処方し身体作りをお手伝いさせていただきます。

その結果、病院の検査で卵子のランクが上がったり、精子の運動率が上がっていることも多々あり、妊娠したという嬉しいお声を多数頂いております。これは年齢を重ねても体の状態を持ち上げることで、妊娠の確率は上がるということなのです。

ストレスフルな不妊治療・妊活の心のケア

不妊治療では、夫婦のすれ違いや周りの人の理解の少なさなどから、常にストレスを感じやすいものです。

そして、誰にも相談できず1人で辛い思いをされてる方が多いです。
しかし、不妊治療ではストレスは大敵なので、微弱ではありますが、私がお話を聞くことでストレスを軽減させたいと願っております。1人で抱え込まずに悩みや辛いことを当店に話に来て下さい。

実際に不妊治療・妊活に成功された方の口コミ

漢方プロフェッショナルの証である「国際中医師」を持つ私、笠原正秀がお客様の身体が抱える問題に親身に寄り添い改善に導くお手伝いをお薬のご提案という形でご相談させて頂きます。

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